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のんびり書き記したブログのアーカイブです。

 

月曜から日曜まで、『日常』は、太陽系の7惑星。

そのはざまに浮かぶ、『矮惑星』のような、

夢見がちな時間の記録として。

 

 

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MONTHLY: 2016/01

 

 

TITLE: 風神エンリルとナツメヤシ

CATEGORY: 神話雑記 DATE: 01/29/2016 13:42:06

エンリル神についての雑記。

古代シュメールでは、天の最高神アンにかわり、
神々の王として、長く広く信仰を集めたのが「風の神エンリル」だった。

なぜ「風の神が神々の王とされる」のか、いつも不思議に思っていた。
大気がなければ生き物は生きられないから?
天と地とのはざまには、大気があるから?天地をつなぐ風?
う~ん? なんだかピンとこない・・・理由として弱い気がする。
中東方面では、熱砂の乾燥地帯が広がることもあり、
「太陽」というのは、さして有り難くないのだと、
絵本作家の小林豊さんの講演会で聴いたことがある。
「日没」が安らぎで、「月」が人気なのだという。
たしかに古代オリエント世界では、
日没を告げる金星や、夜空を照らす月の女神が人気だった。
豊穣女神のイナンナやイシュタル(月や金星をシンボルとする)は、
神々の女王だろう。
では、なぜ月神シンまたはナンナ(男性神)が神々の王ではなく、
風の神エンリルが、神々の王なのだろうか・・・
そんな長年の疑問が、
「ナツメヤシ=生命の樹=豊穣女神」という
古代オリエントにおける「聖樹信仰」を知ることによって、
いくぶん解けてきた気がする。




フレイザーの「金枝篇」によれば、

古代の人々はナツメヤシの雌雄の違いを知っていて、
雄木の花粉を雌木の花にふりかける人口受粉をしていた。
この受粉は春に行われ、ハラン族はこの月を「ナツメヤシの月」と呼び、
あらゆる男神と女神の結婚を祝う祭りを行っていた。

という。ハラン族とあるが、イシュタルは大女神ハルと呼ばれていた、と
何かの記述で読んだことがある。


下記は、東京外語大学サイトからの引用。
2007年5月1日のイランの新聞記事。
ナツメヤシの人工授粉について。

「人工授粉の伝統的な方法では、雄しべの伐(き)り取りと採取が、
命の危険すら感じられる非常に過酷な状況下で、
長い経験をもつ熟練した人々によって行われています。」

21世紀になっても、危険な人力作業によって
伝統的なナツメヤシ授粉が行われていることを問題視した記事である。
現代でこそ機械化も導入されている
ナツメヤシの人工授粉であるが、
数千年の伝統を持つ「木登り職人」の存在が
連綿と今に続いていることが、よくわかる記事でもある。

かつてシルクロードの隊商は、干したナツメヤシの実(デーツ)と
ラクダの乳だけで、砂漠の旅を乗り切ったという。
今でもイスラム世界のラマダン(断食月)には、
日没後にデーツとミルクを食する習慣があるという。
ナツメヤシの実は、まさにオリエントの「生命の実」だった。

そして「人工授粉の知識と技術」を人々が得る前には、
ナツメヤシの雄株と雌株の「自然授粉を媒介」するのは、
「風」だった。
風は、生命の樹を揺らし、甘い実を実らせてくれる、
神秘で偉大な働きだったのだろう。
また、ラクダを移動手段とする以前、
古代シュメールでは、「船」が主要な交通手段だった。
「船旅」を導くのも、風である。


風向きに応じて「航海・ナツメヤシ栽培の兼業生活」を営む人々の
記憶を伝える現代のレポートを、上記アドレスで見つけた。

「風の王エンリル」が
古代シュメールにおいて「神々の王」であったということは、
ナツメヤシを実らせ、船の帆をふくらませる
「活力の源=風」だったということなのだ。
そう考えれば、気候・風土の中で、
知恵と技術をもって生きた古代の人々の心に、
「風の神」がいかに深く根づいていたか、
想像することは難しくない。

現代でも危険な作業である、
ナツメヤシの人工授粉や
果実の収穫作業は、
古代社会において犠牲を伴うものだっただろう。
樹高が10メートル以上になり、
樹木の頂上部にしか実をつけない。
木登りの際には、命綱をつけたり、
樹下にネット(網)を広げたりしたのだろうか?
あまり資料が見つけられない。
下記は、ウィキペディア「とび職」の項。


現代の日本で、
古代ナツメヤシ栽培に関わる作業者に
近い職種といったら、
園芸関係の職人さんや、
とび職の危険な作業に関わる方達だろうか。

ナツメヤシの豊穣女神イシュタルに関しては、
春に若者が人身御供に差し出されたという記述を
随所で見かけるけれども、
ナツメヤシの授粉作業で墜落して命を落とした若者の伝承は
見つからない。
大地に流れる犠牲の血が、豊かな実りを約束する・・・
もしかしたら栽培に関わる作業が危険なことと
女神への犠牲の神話は通底しているのかもしれない。







 

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TITLE: 「成り木責め」memo

CATEGORY: 神話雑記 DATE: 01/28/2016 13:31:37


「成り木責め」という風習が、
古今東西に広がっている。
フレイザーの「金枝篇」で、私もちらっと読んだことがある。
主に東アジア圏の風習について、日本も含めて
詳細に研究した論文を、ネットで見つけた。
兵庫大学の資料から。



愛知県の奥三河地方にも残っている。
JA愛知東のホームページから。



誰でも知っている「成り木責め」の例は、
昔話「サルカニ合戦」の
「は~やく芽を出せ、柿のタネ♪
出さぬとハサミでちょんぎるぞ!」
の詞だろうか。



どうやら最古の例は、
シュメールのナツメヤシの
豊穣儀礼にまで遡るのかもしれない。
以下は、ナツメヤシ文化について。
金沢大学の資料から。
とても分かりやすくて興味をひかれた論文。




聖書のマタイ福音書 第3章より

3:10 斧がすでに木の根もとに置かれている。
だから、良い実を結ばない木はことごとく切られて、
火の中に投げ込まれるのだ。


有名な聖書のこの語句も、
ナツメヤシの豊穣儀礼をもとにしているのかもしれない。
良い実を結ばぬなら伐ってしまうぞ、と脅す
「成り木責め」の豊穣儀礼だ。
そして、豊穣を祈り
木でつくった像を火に投げ込む新年の儀式も
古代オリエントの王宮では行われていたという。



 

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TITLE: ナツメヤシ=生命の樹

CATEGORY: 神話雑記 DATE: 01/26/2016 11:09:26


大寒波の到来で、
週末の休日も公園に散歩に出かけるでもなく、
ネットサーフィンしてました。

外は寒いんですけれども、
心は砂漠のオアシス……
あっちゃっちゃ~てな感じで
焦りまくっておりました。

やばい、まずい、いや甘くて美味……
デーツだ、干柿だ、
ナツメヤシだ、小正月の成り木責めの風習だ……
なんで今まで気づかなかった……
あちこち色々書いてあったの、
断片的に知ってたじゃん……
完全に意識から抜け落ちてたし、回り道した。
うをおを~(心の叫び)

最近、紛争地帯と化して
テロによる神殿爆破ニュースが流れた
「パルミラ遺跡」

パルミラの地名はナツメヤシに由来する。
ナツメヤシは
「聖書の生命の樹」の原イメージかもしれない、
ってことまでは活字情報として知っていました。
で、
そのナツメヤシの実が、
「デーツ」っていう干柿に似た味のアレだった、って
知って衝撃。
アレか、あの味か……
リンゴでもなく、オレンジでもなく、干柿か。
女神さまの果実、タマラ。
ひたすら甘い。

そして、初めてナツメヤシについて検索。
こんな姿の樹なんですね。
こんな串に連なる「玉すだれ」みたいな実で、
こんな白い房みたいな花で、
こんな翼みたいな噴水みたいな葉っぱをつける樹で、
そのカタチは
重要なモチーフとして
中東やエジプトや、ギリシア・ローマでも
描かれたり、刻まれたりしてました。

乙女座の女神が手にしているのは、
羽根じゃなくて、
ナツメヤシの葉っぱだったんですね。





涙……もっと早くきづけよ自分。
ウィキペディアにだって、
ちゃんと書いてあったじゃありませんか。
乙女座の女神が手にしているのは
麦の穂と、ナツメヤシの葉。
そう、ナツメヤシは豊穣の女神のしるしだったんだ。
そして、再生や勝利のシンボルでもあった。



伝統的な神話観からすれば、
こういう場面で
魔術師が手にすべきなのは、
白い羽根ではなく、
「常緑の葉」
だったってことだよ……



「生命の樹」が、
神話の世界では
重要なイメージだと知ってはいたけれども、
どうしても
西洋の「トネリコ=ユグドラシル」や
仏教の「菩提樹」など
太い枝を張っている樹木のイメージがあって、
砂漠のオアシスの「ナツメヤシ」には
思い至らなかったよ。

ナツメヤシを撮った写真をネットで探せば、
一目瞭然……「生命の樹」だよね。
たくましい幹も、
たわわに垂れ下がる実の房も、
1年に12枚つけるという緑の葉も。
すべてが人の暮らしの糧となり、資源となる、
大切な宝であること。
理屈抜きで納得しました、この樹は女神の似姿。




抜け落ちていたパズルのピースが大きすぎて、
ちょっと収拾つかない(^^♪




 

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TITLE: 落書き(改)

CATEGORY: シノブくん雑記 DATE: 01/22/2016 01:32:53


昼間に描いたスケッチブック、
「なんだか形が変になっちまっただよ」
と娘にみせたら、
言語道断な感じであれこれ指南され、
しまいに、
「は~い、かきなおしますぅ」
と口走ってしまった私。

一呼吸おいてムカッときて、
「なんでただの落書きでそこまで言われねばならん?」
こんにゃろめ。
「これは、火打ち石で火をともす場面のメモじゃい」
携帯カメラを娘に手渡して
「今から鉛筆と消しゴムで火打ち石ごっこをするから、
その姿をば写真にとりやがれ」
で、楽しくアホな撮影タイム。
娘に撮ってもらった写真をみながら、
ポーズを描き改めました。
・・・で、中途まで書いて、
「はっ!私は何をしておるのだ?」
お絵描きじゃない~(泣)
オハナシ~(泣)

オハナシの前途に不安を感じる今日この頃デス。



 

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TITLE: 久しぶりに♪ポルノグラフィティ

CATEGORY: シノブくん雑記 DATE: 01/21/2016 13:20:45




「遊戯王」断ちをすることに決めた。
少なくとも、いつも聴いてるBGMだけでも。

「遊戯王」アニメ主題歌集、
低年齢層向けのハードロックといった趣向。
もう聴きやすくてカッコよくて、
最高!
でも、これをBGMに流してると
たぶんズ~ット・オハナシ・カカナイ……
音に隙がなさすぎるんだね、きっと。

で、当初のイメージで思い描いていたとおり、
ポルノグラフィティの
「パレット」とか「ボイス」とかに
BGMを強制変換してみた……
あら~(^^♪
楽に聴けるわん、イージーリスニング♪

あとは、
押尾コータローさんのアコースティック・ギター♪

デフォルトの初期設定に
日々を回復すべし!



 

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TITLE: プラネット・ナイン

CATEGORY: メルヘン雑記 DATE: 01/21/2016 11:01:59


太陽系に未知の第9惑星あり、の報せ。
まだ五里霧中の夢のなか。
人類は、プラネット・ナインを探してる。
1万年の軌道にまで届く大きな視座を
つかまえられるかな……
もし新しい星が見つかれば、なんて名づけられるだろう?
星占いも神話もファンタジーも、
とってつけたように、あるいは根本から
古くて新しい「物語」を語り始めるかもしれない。
万年単位で、自らを映すカガミや、世界をはかるメモリが、
もし見つかれば、アシタはもっと面白くなる。



 

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TITLE: コブガハラさま(その2)

CATEGORY: (考察) ヤマトタケル DATE: 01/20/2016 15:43:21


コブガハラ様とかフルミネ講とか呼ばれる
信仰・風習が、関東・東北に広がっているのだという。
有名なコブガハラ様は、
栃木県鹿沼市の古峯(フルミネ)神社で、
各地の講から参拝者が訪れるのだという。

各地のコブガハラ様の「講の内容」を
幾つかのブログ記事などから拾い読みすると、
古くから付き合いのある近隣の人々が、
回り持ちで役を引き受けた世話人の家や、
神社(たとえば山頂にあったりもする)に集まり、
お札を頂いたり納めたり、
飲食をともにして、和気あいあいのひとときを過ごす、
そんな年に一度の行事らしい。
また、「本山=栃木県の古峯神社へ詣でる」といった
「お伊勢参り」に似た信仰も、
各地に残されているという。

こうした伝統行事を受け継ぐことによって、
近隣の地縁・血縁のつながりが
ずっと途切れず保たれていくのだろう。
また農閑期を利用した聖地への巡礼的な
観光旅行の意味も兼ねてきたのだろう。

この「講 コウ」というカタチを考えると、
古今東西の部族社会における宗教・信仰の
シンプルな「ひな型」とは、
こんな「素朴な集い」だったのではないか、
という気がしてくる。

たとえば新約聖書「イエスの山上の教訓」について。
あの逸話だけ読めば、
「不思議なイエスが山を登る後から、
魅せられた群衆がついていき、
天国について語るイエスの言葉を聞く。
昼食時に手ぶらの弟子たちが困っていたら、
イエスの祝福のもと
籠いっぱいのパンと魚が出てきて、
その場の誰もがおなかいっぱい食べることが出来た」
という、まるで
「食べ物が無限に出てくる魔法の器」的なお話。
この魔法を行ったのは神の子イエス、
という文脈が印象づけられる物語である。

でもこれ、もともと人々が営んでいた「講」に
イエスが講師として呼ばれ、講話した光景だったとしたら?
「山上の聖地」に人々が酒や食べ物を持って登り、
宴を催す「コブガハラ様」的な古来の信仰に、
イエス信仰が上書きされている、
とは考えられないだろうか?

現代の東日本の地域社会で、いまだに続けられている
「講」の風習。
とあるブログさんから拾い読みした
「山上に世話人が酒を担ぎ登って、集まった人々と宴を催す」
「コブガハラ様」「フルミネ講」の情景に、ふと
これは、もしかしたら
古代中東地域にまで連なる信仰のカタチ
なのかもしれない、と
そんな気がしてきたのだった。
そして妄想ついでに書き留めておくと……

「食物が尽きず出てくる器」の伝承。
中東のイエスの「魚とパンの籠」でもいいし、
北欧の神ダグザの「魔法の大釜」でもいい。
その器によって、死者がよみがえり、食物が湧き出てくる。
これって……
今でいったら「東北の芋煮会」の「大鍋」のこと?
「東北の芋煮会」とは、
収穫の季節、秋祭りの頃、
祖先への墓参りをする「秋分の日」の頃の行事です。

地域の自治会や子供会が主催して、
大きな大きなお鍋で
美味しい芋煮(お肉とお野菜たっぷりのケンチン汁)を
大人も子どもも参加して調理、
みんなで戸外でお食事会を開いて、
集まってきた方々にふるまいます。
冬が訪れる前の秋の日を、
みんな笑顔で戸外で過ごし、
美味しいものを分け合って食べて、
元気に遊ぶ。

案外、古代から伝わる「魔法の器」も
そんな身近な形で、現代に受け継がれていたりしてね?

引っ越して、
今は遠くなってしまったけれども、
さんざん芋煮会やらお餅つきをした
信夫山のふもとの緑地公園がなつかしい。
福島市の信夫山にも
古峯(コブガハラ)神社が鎮座し、
その本体は巨岩洞窟であり、
ふもとの地区の火伏せの神として
いまも信仰されているのだという。

そして古峯神社にゆかりの深い
ヤマトタケルや天狗の伝承も、
きっちり信夫山の周辺に残されているあたり、
やっぱり東北は伝説の宝庫……と実感。

これだけ素材がそろっていて、
ちっとも料理できないとは情けない……
ね、シノブくん。



 

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TITLE: 神宝と一発逆転劇

CATEGORY: (考察) ヤマトタケル DATE: 01/20/2016 11:44:36


神話について思うこと……

古事記のヤマトタケルの物語などを
思い浮かべると、
今どきのアニメやマンガに近い感性で
描かれているのでは……と
感じる部分がある。

科学的にどうだ、とか
文化人類学的にどうだ、とか
歴史考証がどうだ、とか
の難しい話ではなくて。

単純に絵づらを思い浮かべて、
サマニナル、カッコイイ
という点で、
記された日本神話と、現代日本アニメ・マンガの
感性が近いのではないかしらん……

ヤマトタケルが東方へ遠征したとき、
荒れ野へ誘い出され
四方から火を放たれて絶体絶命。
そのピンチに取り出したのは、
剣と火打石。
神剣で周囲の草を薙ぎ払い、
火打石で迎え火を起こして、
迫りくる炎から身を守り、
逆に相手に火勢を仕向ける、という。

巫女に授けられた神宝による
一発逆転の構図。

ほとんど「遊戯王」だよね。
切り札による大逆転。

上から見下ろした構図で、
ぐるっと剣で草をなぎはらうヤマトタケル。
ぐっと近づいた視点で、
火打ち石の火花が小さな閃光となってキラキラ。
迫りくる大火、緊迫する手元、
小さな迎え火が、やがて勢いを増して、
大きな火の壁を押し返し、相手に向かってほとばしり
逆転の炎へと変わる。

こういう情景は、きっと言葉や文字よりも、
アニメにすると華やかに伝わる。

なんとなくではあるが、
「日本の書き記された神話が、
すでにある異国の神話テキスト等をもとに、
日本の風土になじむよう翻案された世界観なのでは」
と時おり思ってしまうのは、
こうした映像性(?)とでもいうような、
俯瞰した視点を感じるから、かもしれない。

信仰や巫女的な幻想による口承の神話世界ではなく、
まるで映画監督が撮った神話物語、のような。
なんというか、
ハイブリッドでキッチュな
……そんな感じ。

そして、
その下地となっている、
日本古来の信仰というのは、
神話として文字化はされていないけれど、
各地の地名や神社名、風習として残されているのでは?
というのは、もうほとんど私の妄想なのだけれども。

火をもたらすと同時に火伏せの神でもあった、
はるか古代アフリカ発祥で
ユーラシア大陸・アメリカ大陸にまで及ぶ、
人類の歩みとずっとともにあった
文化英雄の面影……

ずいぶんとあいまいな妄想……

ま、でも(汗×汗)
たとえば古代エジプトの太陽神(と同時に冥界神)の
オシリスが、
現代日本の漫画やアニメ・ゲームの「遊戯王=アテム」に
アレンジされる。
神話って、ファンタジーって、
そんな曖昧な魅力を持ったものだから。
そして、その作り手(エンターティナー)達が
いつの世にもいるわけだと思うと。
ココロモチ茫洋。



 

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TITLE: 暗黒時代さまざま

CATEGORY: メルヘン雑記 DATE: 01/18/2016 13:21:27


マニアックな回想……

「週刊少年ジャンプの暗黒時代」というものが
かつて存在したという。
1996年
「ドラゴンボール、スラムダンク、幽遊白書」
の人気作品3本が続けて連載終了、
発行部数が大きく落ち込んだのだという。

あ、その時期……
そういえば私もジャンプを読まなくなった。
連載終了した作品のファンだったわけではなく、
「るろうに剣心」「地獄先生ぬ~べ~」
を主な目当てに読んでいた。
新連載「封神演義」の絵柄や太公望のキャラに魅かれ始め、
真っ先に目をとおす作品になっていたけれど、
きれいな描線の達者な絵による「残酷描写」におそれをなして
「少年サンデー&名探偵コナン」の
ライトな作風に乗りかえた。

そうか、あの頃、ジャンプは看板作品をなくして苦戦中。
新人作家さんには、重圧がかかる大変な時代だったね……

で、私が少年ジャンプを読まなくなって間もなく、
すれ違いのタイミングで
「遊戯王」の新連載が始まったのか……なるほど。
道理で、1話目からまったく記憶にない作品でした……
もし1話目を読んでいたら、
「遊戯王」のファンになって、コナンは読まなかったかも。
だって古代エジプトの秘宝パズルだし、
手塚治虫「三つ目が通る」を思わせる作風だし、
1話ずつ独立して読める物語だし、
きっと注目したと思うんだよね……
ま、だからどうってことも、ないのだけれど。
そうか、あのとき……

もし「遊戯王」にはまって遊んでいたら、
自分のファンタジーを試作したり、同人誌を作ったり、
の地道な活動には向かわないで、
カード集めして喜んでたりして……(汗×汗)
それはそれで、my暗黒時代だったかも……

で、今頃になって漫画「封神演義」に
ちょっと興味がでてきた。
あの「残酷な展開」の後には、
少年漫画らしい太公望の活躍が
待っていたのか……そうか。そうだったのか。
つい、ネットでネタバレあらすじを拾い読み。
なんだか面白そうな伝奇物語ではありませんか。

あれかな、
「イルスの竪琴3部作」みたいな展開かな。
歴史には描かれず、暗黒時代を旅する
年経た風の魔法使い……
わ~好きだな、そういうの。
「イルスの竪琴3部作」、ハヤカワファンタジー文庫。
引っ越しのダンボールのどこかに埋もれているはず。
とっても緻密なハイファンタジーで、
脇明子さんの訳文も良かったな。
「星を帯びし者」
「海と炎の娘」
「風の竪琴弾き」
そういえば、また読んでみたいかも……



 

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TITLE: 読んでいない本

CATEGORY: 読書メモ DATE: 01/18/2016 11:37:39


ファンタジーについて、雑感少々。

最近、全然あたらしく読んでないなぁ、
児童文学もファンタジーも絵本も。
誰からも読めと言われない状態だと、
活字を読まなくなる自分、という衝撃の事実……

学生の頃は、ゼミやサークルで読書会三昧。
児童文学・宮沢賢治・ファンタジー。
恩師や友人の影響で、なにかしら読んでた。

ことに今は亡き恩師の二上洋一先生からは、
20年以上にわたる文通で、
「これを読むといい。あれを読むといい」
とお教え頂いていたので、
文学・マンガなど
なんだか常にアンテナを張らねば、のココロモチになってた。

「福島子どもの本をひろめる会」では、
10年以上参加してすっかり日常と化した読書会で、
いつも課題図書と感想文の宿題に追われていた感じ。
読書会・講演会・広報紙づくり・読み聞かせ・図書ボランティアetc.
会話が「子育てと子どもの本」メインな集まりだから、
その空気にすっかり染まって、
頭の中の半分くらいは、「子どもの本」が占めてた。
次々読んでは、次々忘れていく……そんな感じ。

で、「子どもの本」を読まなくても、
いま平気で生きてるよ……自分。
わお、びっくり。
なんとなく軽くなったかも……ふわふわと。
いや、もともと軽いんだけれども。
いいのかな、これで?
とは、常に思っていたりする。

そして、ファンタジー……
「非日常が当たり前」になってしまった
5年前の「3・11」
ボランティアで出かける被災者支援センターさんの
広報紙づくりなんかも、話題は重くて
3・11以前と比べたら、同じ編集委員ボランティアでも、
「子どもの本」とは、ほとんど別世界。

子どもの本やファンタジーだって、
名作・傑作といわれる作品には、
重いテーマにがっちり取り組んでいるものが少なくないけれど。
でも、
「リアルタイムで進んでいる非日常なほどの災害への対応」
という静かな現実を前にして、
私自身の言葉をなくしてる感じはずっとある、のかな。
何を書いても、うそっぽくなるのでは?
という戸惑い。
一方で、震災避難から5年もたって、
以前とは違う生活にすっかり慣れてきて、
このまま穏やかに時が過ぎればいい、という願い。
凪いでいる状態……

こういうときに読んで、
ピターッとはまる作品ってあるかな?
もしあったなら読んでみたい。




 

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TITLE: 封神演義OP♪ 自主制作作品のクオリティが半端ないです!

CATEGORY: アニメ・まんが雑記 DATE: 01/17/2016 11:34:08

封神演義OPより。 

この自主制作作品のクオリティが半端ないです!
ネットで見つけて感動すら覚えました。

「封神演義」は、週間少年ジャンプで連載されていた漫画ですね……
アニメ化もされ、とっくに完結しているそうです。
主人公の太公望ちゃんの「行雲流水な感じ」が好きだったんだけど、
残酷描写にめげて読まなくなったかな……

その頃に、「名探偵コナン」にはまりまくって
「週間少年ジャンプ」から「週刊少年サンデー」へと愛読誌を替えましたっけ。
で、10年ほどサンデーでコナンやらハヤテやら読んでいたのが、
やがて息子の成長とともに月刊誌「コロコロ」へと移行。
「イナズマイレブン」と「ゴゴゴ西遊記」に喜び、
いまはレベルファイブ「妖怪ウォッチ」の爆発的人気を横目に、
ジャンプ過去作の「遊戯王」にはまっている……

読んでいない頃の「週間少年ジャンプ」にも、
面白い作品があったんだろうな。
1990年代後半頃からの週間少年ジャンプの作風・傾向って
なんていうんでしょ、濃ゆいというか、ダークなファンタジー路線というか。
私自身は、血濡れた感じが苦手で、どこかに風穴が空いていないと
読み続けられないんだよね……
だけど、きっと風穴を見つけられたファンにとっては、
とても面白い作品ってことになるんだろうな。

で、「封神演義」。
最初の一巻までしか読んでいなかったけど、
ちょっと読みたくなってしまいました。
太公望がかわいい(^^♪



 

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TITLE: 幼稚園の鏡開き

CATEGORY: 徒然記 DATE: 01/12/2016 23:34:09


預かり保育のアルバイトが
今日から始まりました。
3学期です。
寒いけれど、子ども達の1年間の成長が
実感できる時期でもあります。

また1日ずつがんばろっと……
どうか無事、春休みにたどり着きますように。

幼稚園の鏡開きで、
先生方お手製の御ぜんざいと
園長先生による白菜のお漬物を
頂きました。
と~っても美味しかったです(^^♪

クリスマスにお正月、
忘年会に新年会と、
ここんところ御馳走ばかり頂いているので、
さすがにちょっとは動かないと
マズイ気がして参りました。

ハレの日々は過ぎまして、
ケ(日常)のときが戻ってきたことに、
なんとなく、ほっこり。



 

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TITLE: FFFTPは魔法の杖

CATEGORY: 神話雑記 DATE: 01/09/2016 19:18:48


神話について
とりとめなく妄想を続ける
「神話雑記」

内容のほとんどは、
Facebookへの
携帯メール投稿。

ガラケーからの気楽な書き込みで、
字数制限がある短文。
および写真。
この方法が、
自由な連想を助けてくれた。
でも、散漫になってしまう弱点。
てんでバラバラなパズルのピース。
もう少し、内容を掘り下げてまとめたいな……
と、ずっと思っている。

FFFTPという転送ツールがある。
これを使うと、あっという間に
サーバーから自分のパソコンへと
ホームページのデータをまるごとダウンロード可能。
ウェブサイトとローカルパソコン、
双方を同期させ、ミラーページを作ることも可能。
今までの「地道な手作業」はなんだったのかしらん……
転送ツールによって、データのバックアップはいとも容易に。

さらには、このFFFTPによって、
パソコンで作ったローカルなデータを
サーバー上のホームページに反映させることも
可能だという……まじですか。
まさに、そんな何かを求めていたんです!

こぎれいなテンプレートからは
はみ出してしまいそうな、
メモ書きやらグダグダ長文やらイラストやリンク貼りを、
たとえばワード文書?で作って、資料として
ホームページにつないで置くことも出来るのかしらん?
もうホームページ全体の骨格は
HTMLで作ったから、
今度は自由連想&周辺データな感じで、
「神話雑記」の内容を深めていきたいな……

ワンノートとは相性悪くて?
ワンドライブは何かにつけて必要で。
FFFTPは、使ってみたら
「あ、これだ!」という感触。

ウェブとローカルをつなぐツールも多様で、
どれもこれも試行錯誤……

いろいろ慣れない……でも
デジタルな「魔法の杖」を
すっかり手放すことも出来ない。

なぜだか無性に、白い紙にペンや絵の具で
イタズラガキしたくなったり。




 

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TITLE: 道具を使ってサルは人になった……

CATEGORY: 徒然記 DATE: 01/09/2016 18:05:23



サル年ですね……

いろいろな課題を
いっこずつクリア!の
決意? を胸に、

「とりあえず出来そうなことから
やってみるぜ!」
(遊戯王の王様の口調で)

まずは、近所の量販店で、
ミシンのコードを購入。
これでもう「ミシンを使えない」という
言い訳は、通用しなくなりました。
ああ、でもまだ「材料・型紙」や
「作り方の本」がない……
「布製の読み聞かせ小道具作り」
ちっちゃなものから手始めに。

散歩。
近所の公園にでかけて、
図書館でオシャレな雑誌を読む。
ええ、実践しましたとも……
散歩。寒いわん、喉痛くなった(泣)
なんで課さないとオサレ雑誌を読まないのにゃ?
「装苑2月号」
目がすべってどこ読めばいいのかわかんにゃい。
「装苑」は娘による「おすすめ課題図書」です、いやはや。

冬枯れの公園をガシガシ歩くのは
それでも楽しい……♪
「遊戯王GX」の主題歌集をイヤホンで聴きながら。
幼稚園の運動会みたいなBGM……(^^♪

そんなこんなで幼稚園の始業式もあって、
1カ月ぶりに園児たちと遊んでみたら
お正月ボケから
徐々にさめてきたようです。

樹木の下を二足歩行(散歩)したり、
身近な道具を使いこなすスキルを
身につけたいなぁ……(^^♪
サル年ですから。



 

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TITLE: めざせ散歩とアナログの年

CATEGORY: 徒然記 DATE: 01/02/2016 09:40:22


2016年が、始まりました。
今年はどんな年になるかな……

去年やろうとしても出来なくて、
今年の課題に持ち越したもの。
要・再試行な課題を、以下に列挙(^^♪

「オモカゲ山のシノブくん」の物語を書くこと。
ウクレレの練習をすること。
図書館で毎月オシャレ雑誌「装苑」を読むこと。
読み聞かせ用の布小物をつくること。
防災紙芝居をつくること。
たまり場会議などのボランティアに遅刻しないで行くこと。

そして去年からの継続した課題は、
幼稚園バイト「預かり保育」がんばる。
なんとか1日ずつ無事故で。
ひたすら子ども達と遊ぶ。
それを続ける……ってこと。

で、今年の目標は、
「脱デジタル。アナログ追及」

パソコン三昧だった2015年は、
肩こり頭痛・目の疲れに敗れて、
ほとんど新しい作品(童話)を作れなかった……
「預かり保育とパソコン」の両極を
振り子のように行ったり来たり。

その反省に立ち、状況を改善するために、

「近所の公園に足しげく出かけ、
ベンチでウクレレ練習や風景スケッチ。
図書館の学習室でノートを開き、
童話や小説を書く」

という、アナログ生活を目指すことにしました。

どこまで実現できるかは未知数ですが、
方向性としてはそんな感じで、
なんとかやっていきたいと思います。(^^♪



 

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TITLE: 謹賀新年

CATEGORY: メルヘン雑記 DATE: 01/01/2016 11:52:04



明けましておめでとうございます。
旧年中は、大変お世話になりました。
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

お健やかで幸多い年でありますように……

            2016年 元旦



 

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