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ファンタジーや神話、子どもの本について等、

のんびり書き記したブログのアーカイブです。

 

月曜から日曜まで、『日常』は、太陽系の7惑星。

そのはざまに浮かぶ、『矮惑星』のような、

夢見がちな時間の記録として。

 

 

ホームページ「黎明のほのかな翼」

 

も、どうぞよろしく☆

 

 

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MONTHLY: 2012/07

 

 

TITLE: こんな感じ

CATEGORY: シノブくん雑記 DATE: 07/24/2012 22:23:37




こんな感じ……
ここまで
イメージが
出来たら、
きっと
なんとかなる。
散歩したり
本を読んだり
音楽を聴いたり
しながら、
いつも
シノブ君や
キツネさんを
心の片隅に
住まわせておく。
そうすると、
あるときふと
物語が見つかる……はず。




 

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TITLE: どんな子?

CATEGORY: シノブくん雑記 DATE: 07/21/2012 01:05:18




信夫山をモデルに
ファンタジーを
書きたいな、と
震災前から
考えてはいたのですが
……
なかなかキャラクターの
イメージが浮かばず、
震災を経て、いっそう
困惑しながら
ファンタジーどころではないだろう、
と思ったりも致しました……

それでも、やっぱり。
まずは、キャラクターから描いてみることに。

シノブ君って、どんな子?
えっとね、こんな男の子……
なにか不思議な出来事を起こしてくれそうな、
こんな子だよ?




 

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TITLE: 夢芝居

CATEGORY: メルヘン雑記 DATE: 07/10/2012 09:43:16



日本の妖怪は、つまり西洋の妖精と同じ。
『ゲゲゲの鬼太郎』の水木しげる、
『竜神沼』『ジュン』の石ノ森章太郎が、
日本の妖精の描き手として、
私にとって
馴染み深い漫画家さんだ。
童話作家なら、
宮澤賢治のイーハトーブが、やはり
ひときわ輝くフェアリーランドに思われる。
いつだったか、
銀河鉄道に乗って旅する少女の夢を見た。
多くの乗客が途中で降り、
最後に出会う人が天国にいるはずの
優しいおばあさん……あぁ、つまり
この子は『マッチ売りの少女』なんだ、
と気づいたところで、目が覚めた……
アンデルセンと賢治が違和感なく繋がる、
夢芝居の不思議。




 

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TITLE: 推敲バージョン

CATEGORY: 創作「おかげ山のシノブ君」 DATE: 07/07/2012 22:56:11




  おかげ山のシノブ君


(あずま市ひなた町には、

 おかげ山という里山があり、
 そこでは不思議なことが、
 ときどき起こるという
 風のうわさです)

★ある女の子の話

おかげ山のトンネル、長い長いトンネル。
出口は遠い。
お腹がいたくて、背中がゾクゾク。
出口は遠い。困ったな……

あ・れ?トンネルの壁、非常ボタンが光ってる。
この緊急電話、つる草がからんでる。変な形?
もしもし……あたし、動けないです。
もう、たおれそう……

光っているボタンを押したら、
つる草の電話からやさしい声が。
「待ってて、すぐ行く」
トンネルの壁、大きなわらじが、
プカッと現われた。
大わらじの戸が開き、
元気そうな男の子がひとり、立っていた。
「急患だね。さあ、おいで」
白い着物、わらじを履いた男の子。
あたしは手を引かれ、
大わらじの戸の、向こう側へ……

ぐるぐる迷い道、宵闇の草の道。
お腹のいたみも、背中の寒気もやわらいできた。
「ぼくの名は、シノブ」
さらさら小川の音。
え?
えーと、あたし……あたしは誰だっけ?

「はい、明かり」
シノブ君が、ツユクサを一本もたせてくれた。
葉の先にホタルが一匹、とんできた。
「あまい水の方へ、道を照らしてくれるよ」
ホ・ホ・ホータルこい……シノブ君が歌う。
ゆれるツユクサ、
青白いホタルの道案内が、消えたりともったり。

小川にそって歩くと、
木立ちの奥、古池があった。
「なかんじょ池だよ」
と、シノブ君がいった。
「ショキ、ショキ……
あずきとぎましょか、ショキ、ショキ」
大きなザルで、
おばあさんが、小豆を洗っていた。
古池のほとり、長い白髪に着物姿。
「おや、この子は具合がわるいのかい?」
おばあさんは、あたしの顔をみると
「にがい水でも飲んだかね?
さ、手をお出し、これをお食べ」
赤い小豆をポロッと一粒、
手のひらにのせてくれた。

おばあさんの小豆は、ほろ苦くてあまい。
ゴクンと飲み込んだら、
お腹がものすごく痛くなった。
うーん、うーん、苦しいよ?
うずくまったあたしの、のどの奥がムズムズ。
お腹の底から、気持ちわるいモノが、
ヨイショ、コラショ……

たまらずゴホゴホ、せきこんだら
黒い影が、ピョン!
「ほら来た、まかせて!」
シノブ君が、キラキラ光る水晶の剣をかざした。
サッと影をなぎ払う。
とたんに涼しい風が吹き、
あたしの体はすぅっと軽くなった。

「さぁて、にがい水の小鬼は、
どこかへいっちゃった」
シノブ君がニッコリ、水晶の剣をふると、
なかんじょ池に雨がふった。
たん、たん、たんたら……
したたり落ちる清水の音。
ホタルの群れが、舞いあがった。
あたしは光の渦に見とれ、シノブ君は歌った。

ホ・ホ・ホータルこい
あっちのみずは にがいぞ
こっちのみずは あまいぞ
ホ・ホ・ホータルこい
ホ・ホ・やまみちこい

青白い光が、ふわりと目の前をよぎった。
さっきのツユクサのホタルさん、
また道案内してくれるの?
小川にそって帰り道、いつしかめぐる迷い道。
ふっとちいさな灯が消えて、
手のひらにヒンヤリ
かたいしずくが、すべり落ちた。
「おかげ山の水晶のかけら、御守りにあげるよ」
暗闇に、シノブ君の声がひびいた。

気がつくと、トンネルの出口。
夕暮れの歩道、学校からの帰り道……
あたしは、ひとりで立っていた。
さっきまで、シノブ君と歩いていた
「おかげ山」。
緑の木立ちが、鎮まっている。
手のひらには、ひとかけらの水晶……

あたしは、くるりとトンネルをふり返り、
山にペコンとおじぎした。
「おかげさまで、元気になりました」

手のひらの水晶が、ポカッと光った。
また、会えるかな……シノブ君?



(※写真は、
信夫山で採れた、頂き物の水晶です)




 

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TITLE: おかげ山のシノブ君

CATEGORY: 創作「おかげ山のシノブ君」 DATE: 07/03/2012 00:00:00

 
  ☆おかげ山のシノブ君☆


おかげ山のトンネル、
出口は遠い。
お腹がいたくて、
背中がゾクゾク。
出口は遠い。
困ったな……

あ・れ?トンネルの壁、非常ボタンが光ってる。
この緊急電話、変な形?
もしもし……あたし、動けないです。
もう、たおれそう……

トンネルの壁、大きなわらじが、
プカッと現われた。
大わらじの戸が開き、
元気そうな男の子がひとり、立っていた。
「急患だね。さあ、おいで」
白い着物、わらじを履いた男の子。
あたしは手を引かれ、
大わらじの戸の向こう側へ……

ぐるぐる迷い道、宵闇の草の道。
お腹のいたみも、背中の寒気もやわらいできた。
「ぼくの名は、シノブ」
さらさら小川の音。
え?
えーと、あたし……あたしは誰だっけ?

「はい、明かり」
シノブ君が、ツユクサを一本もたせてくれた。
葉の先にホタルが一匹、とんできた。
「あまい水の方へ、道を照らしてくれるよ」
ホ・ホ・ホータルこい……シノブ君が歌う。
ゆれるツユクサ、
青白いホタルの道案内が、消えたりともったり。

小川にそって歩くと、
木立ちの奥、古池があった。
「なかんじょ池だよ」と、シノブ君がいった。
「ショキ、ショキ……
あずきとぎましょか、ショキ、ショキ」
大きなザルで、
おばあさんが、小豆を洗っていた。
古池のほとり、長い白髪に着物姿。
「おや、この子は具合がわるいのかい?」
おばあさんは、あたしの顔をみると
「にがい水でも飲んだかね?
さ、手をお出し、これをお食べ」
赤い小豆をポロッと一粒、
手のひらにのせてくれた。

おばあさんの小豆は、ほろ苦くてあまい。
ゴクンと飲み込んだら、
お腹がものすごく痛くなった。
うーん、うーん、苦しいよ?
うずくまったあたしの、のどの奥がムズムズ。
お腹の底から、気持ちわるいモノが、ヨイショ、コラショ……

たまらずゴホゴホ、せきこんだら
黒い影が、ピョン!
「ほら来た、まかせて!」
シノブ君が、キラキラ光る水晶の剣をかざした。
サッと影をなぎ払う。
とたんに涼しい風が吹き、あたしの体はすぅっと軽くなった。

「さぁて、にがい水の小オニは、
どこかへいっちゃった」
シノブ君がニッコリ、水晶の剣をふると、
なかんじょ池に雨がふった。
たん、たん、たんたら……したたり落ちる
清水の音。
ホタルの群れが、舞いあがった。
あたしは光の渦に見とれ、シノブ君は歌った。
ホ・ホ・ホータルこい……

青白い光が、ふわりと前をよぎった。
さっきのツユクサのホタルさん、
また道案内してくれるの?
小川にそって帰り道、いつしかぐるぐる迷い道。
フッとホタルの灯が消えて、
手のひらにヒンヤリ
かたいしずくが、すべり落ちた。
「おかげ山の水晶のかけら、御守りにしてね」
暗闇に、シノブ君の声がひびいた。

気がつくと、トンネルの出口。
夕暮れの歩道、学校からの帰り道……
あたしは、ひとりで立っていた。
さっきまで、シノブ君と歩いていた
「おかげ山」。
緑の盆のように、鎮まっている。
手のひらには、ひとかけらの水晶……

あたしは、くるりとトンネルをふり返り、
山にペコンとおじぎした。
「おかげさまで、元気になりました」

手のひらの水晶が、
ホタルみたいにペカッと光った。
また、会えるかな……シノブ君?

 

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