子守歌 (1)
にぶくかがやく
時の石
あわくきらめく
夢の星
石をみがいて
星にしよ
涙のかけらも
友にして
闇のしずくを
癒すまで
(2010/8/7)
子守歌 (2)
今日の夢
明日の風車
ひとすじの風が
めぐりめぐる
星はきのうのきのう
ずっと前から
丸い夜だった。
唄を抱いて
旅していた
夕べの月よ
忘れないでおくれ
虹色のかすかな記憶
星はめぐる 夢の彼方
知っているのは
明日が来るということだけ。
(2010/8/6)
子守歌 (3)
かっこう むくどり
白い鳩
つばめ こまどり
青い鳩
いくさの世にも
国をへだてず
青く広がる
この空の果てへ
ひとひら ふたひら 夢のかけら
飛び去ったもの達が 残していった
拙著「黎明のほのかな翼」(発行ウェルテ)
より
(2010/8/4)
ブログ「こちら、ドワーフ・プラネット」より
©Tomoe Nakamura 2010
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