ポ エ ム (2) 2011年 3月11日 〜

 
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− ごあいさつ −

 

 

 

月夜の野原の道化師は、

実った穂を手に持ち、

さぁこれから

飛んだり跳ねたり踊りますよ。

 

豆の色した縫い目のない僕の服、

この緑はあの世の色だと

誰かが言いましたけど、

へぇ?そんなの僕は知らないな。

 

僕の体は、

鳥の羽根みたいに軽いです。

カラスみたいに黒い羽根か、

それとも幸せの青い鳥の羽根なのか、

僕の踊りに意味があるのか、

そんなのちっともわかりません。

 

ここがどこかなんて知らなくていい、

朝日を見るまで僕は踊り、

日が昇ったら眠ります。

 

ちょっと奇妙なのが大切で、

何かわからない気配がそよぐ、

誰かが草むらを振り返ったら、それが僕……

 

       (2015/4/5)

 

 

 

 

 

ブログ「こちら、ドワーフ・プラネット」より

  

©Tomoe Nakamura 2015

 

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  御高覧ありがとうございます。