− ひととき −
こずえを奏で
みなもに足あとをつけ
その姿はみせず
こがねの実りをまた
この年にも約束する
ふしぎな旅の御方
つめたい冬
くらい夜に
訪れをまちわびて
ひぐれに想い
夜明けにも祈る
その歩みを
水面にうつる
月や日にさがし
めぐる星にえがいて
こずえの枝
よりしろにまねく
この地にひととき
いこい安らえ、と
(2017/8/6)
ブログ「こちら、ドワーフ・プラネット」より
©Tomoe Nakamura 2017